
はじめに:経理のモヤモヤを「見える化」で安心に変える
「お金がない」「いつもギリギリ」「数字が苦手」——そんな悩みを抱える家族経営や個人事業の方に向けて、今回は日繰り表を使った資金管理のコツをご紹介します。
日繰り表とは、毎日の入金・出金・残高を記録することで、お金の流れを見える化するシンプルなツールです。専門知識がなくても始められ、事業の見通しを立てるうえで大きな助けになります。
資金調達や節税といったテクニカルな話ではなく、商いを長く続けるための「日々の経理習慣」としての活用法です。
日繰り表は経営の羅針盤
日繰り表の基本は「はいる(入金)」「でる(出金)」「のこる(残高)」の三つを記録すること。これにより、現在の資金状況が把握できるだけでなく、月末の残高予測も可能になります。
予測をもとに、「いつまでに」「何を」「どれだけ」行うかという目標を設定し、「始める・辞める・続ける」といった選択ができるようになります。数字が苦手でも、日繰り表は経営の不安を自信に変える意思決定ツールになります。
日繰り表を続ける6つのコツ
① ざっくりでOK
毎日の記録を一円単位でつけるのは大変です。千円単位や一万円単位でも構いません。取引が多い場合は「仕入代金」「光熱費」など、まとめて記入しても問題ありません。まずは一か月分を目標に、ざっくり書き出してみましょう。
② こまめに更新
資料が揃ってからまとめて記録するのでは遅すぎることもあります。最初は毎日、慣れてきたら週に一度程度の更新がおすすめです。こまめに記録することで、変化にすばやく対応できます。
③ さきまで予測
日繰り表は予測ツールでもあります。今月末、できれば来月末までの予測を「ざっくり」で構いませんので入力してみましょう。先の予定を立てることで、資金繰りの精度が上がります。
④ 答えは現場にある
先の売上や経費の予測は、現場のスタッフの方が詳しいこともあります。取引先の動きや地域のイベントなど、現場の声を聞くことで日繰り表の精度が高まり、社内のコミュニケーションも活発になります。
⑤ コロコロ変わっていい
請求書の到着や予期せぬ出金などで、予定は変わるもの。日繰り表は予測・修正・確定を繰り返すことで精度が上がります。変化を前提に運用することで、柔軟な経営判断が可能になります。
⑥ みえるところに、まいにち見る
日繰り表は経理担当者だけでなく、経営者や家族と共有できる場所に設置するのが理想です。毎日確認し、変化の要因を話し合うことで、次の一手が見えてきます。日々の習慣として取り入れることが、資金繰り改善の近道です。
実際の声から見える“変化”
日繰り表を始めた方からは、「不安が“具体的”に見えるようになった」「妻とのお金の会話が前向きになった」といった声が届いています。数字を記録するだけでなく、行動と対話を生むのが日繰り表の力です。
まとめ:日繰り表は経営の歯磨き
日繰り表は、ざっくり・こまめに・さきまで・コロコロ・みえるところ・まいにち——この6つのコツで運用することで、資金繰りの精度も見通しもスッキリと磨かれていきます。
経営とは「経なる営み(つねなるいとなみ)」です。毎日の歯磨きのように、こまめな手入れと家族との対話を重ねることで、経理の不安は安心に変わります。
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