
家族経営では、経理をひとりで抱え込んでしまうケースが少なくありません。
「自分しかわからない」「説明しても伝わらない」──そんな孤独感を抱えている経営者の声を、現場で何度も聞いてきました。
目次
経理を共有することで、安心感と協力体制が生まれる
日繰り表(資金繰り表の日次版)は、共有することでその価値が何倍にも広がります。
数字が苦手な家族でも、色分けされた日繰り表なら視覚的に理解しやすく、経営の状況を感覚的に共有できます。
「見える化」は、社内の信頼構築にもつながる重要な仕組みです。
経理は“共有の言語”になる
たとえば、毎週1回、家族で日繰り表を見ながら「今週はどうだった?」と話すだけで、経営への関心が自然と高まります。
「今月は仕入れが多かったね」「来週は入金があるから安心だね」──そんな会話が生まれることで、経理は“共有の言語”になります。
続ける理由が「自分のため」から「家族のため」へ
日繰り表を共有することで、「続ける理由」が増えます。
自分のためだけでなく、家族の安心のために記入する──それは、経理を“信頼のツール”に変える第一歩です。
意思決定がスムーズになる「数字の土台」
家族が経理に関心を持つことで、経営の意思決定もスムーズになります。
「このタイミングで設備投資しても大丈夫?」
「来月の支払いに備えて、今月は節約しよう」
そんな判断が、数字をもとに話し合えるようになります。
未経験者でも使える、家族の対話ツール
日繰り表は、単なる記録ではなく、家族経営の“対話の土台”です。
簿記や会計の知識がなくても、勘定科目や難しい言葉を使わなくても大丈夫。
ひらがなだけで作る、ビジネス会計要素を取り入れたフォーマットなら、未経験者でも安心して使えます。
無料テンプレートと活用事例のご案内
次回は、日繰り表を続けることが銀行や取引先との信頼につながる理由をお伝えします。
社内の共有が、社外の信頼へとつながっていくのです。まずは、「続けられる環境」を整えることから始めましょう。

